今日、息子の3度目の手術でした。
去年の11月の終わりに貧血がきっかけで息子は優生遺伝の病気だと診断を受けました。
1度目の手術で1月17日大腸全摘、回腸嚢肛門吻合術。術後の経過が悪く腹膜炎を起こし、同月27日に2度目の手術にて前回作ったJパウチ部分を切除。浮腫がひどく再建は次回に回復を待ってすることになりました。
そして、今日2月14日がその3度め手術でした。
手術前日はバレンタイン手術だね、なんて冗談も飛ばしあい、割と冷静に挑む気持ちでした。
歩いて手術室へ向かう息子に行ってらっしゃい!と母と私と二人手を振りました。
予定では2〜3時間でしたが、手術中、思案しながら行う事になるでしょうと事前に聞いていたので、9時から始まった手術が終わったのが午後5時になっても、さほど驚きはしませんでした。
時間が掛かったのは、小腸と肛門の吻合がなされているからなのだと思いました。
事前に最悪、永久人工肛門になるかもしれませんと聞かされていましたから。
その場合は逆に時間は早く終わるだろうと思ったのです。
しかし、いずれでもなく、前回から聞かされていた骨盤が狭い事と予想よりも浮腫が取れてなかったので、小腸と肛門をつなぐ事が出来ずに、閉腹するとの事でした。
閉腹する前に説明されました。
担当医師は「まだ諦めてません、息子さんには申し訳ないですが、もう一度チャレンジさせてください」と。
先生から見てまだ可能性が少なからずあるから、そんな事を仰ってくださるのでしょう。
もちろん、私も息子も、諦める訳にはいきません。
だってまだ息子は20歳なんですから。
手術後、今回は1番辛そうで今は集中治療室です。
早くて明日、もしくは週末まで集中治療室だそうです。
何で何で何で、うちの子なの???とドラマでよくあるような言葉が頭をよぎらない日は少なくないです。
悪夢としか思えない、しかし、これは現実の話です。
ちょっとしたケガで自転車から転倒して手の指を何針か縫ったのは小学3年生頃。
交通事故で車に跳ねられたのが中学校3年生。結構な事故だったけど、ほとんど無傷だったけど、自転車はペッチャンコになっていました。
そういえば、小学5年生の頃は夏休み旅行で行った、波の出るプールでは頭を切って何針か縫ったこともありました。
なんか、そういえば、そういう事の多い子でした。
しかし、男の子なんてそれくらいの事はつきものだという気もします。
3度目の手術が終わり、集中治療室に顔を見に行った時、ベット越しに先生が今の状態の説明をしてくれていたのですが、その傍らで息子はオエオエと吐いていて、苦しくそうで思わず涙がこみ上げできました。
誰がこんな事したの?ひどいじゃない!神様なの?どういう訳でこんな目に合わすんですか?
病気だけでもキツい状態なのに、手術すら上手くいかないってどういうこと?
よくある話なんでしょうか?
みんなこんなに辛い思いをするのでしょうか?してるのでしょうか?
職場や色んな場所で待遇やら給与やらシフトやら、常に不公平のないよう、子育てですら長男と次男、公平にするように注意してきたのに、そもそも人生自体が不公平極まりないなあと思います。
良い人だから長生き、悪い人は早死に、とかそれも違います。
なんか、今日は特別やりきれない思いでいっぱいです。
駆けつけてくれた母は、孫の病気に困り果て、気に病み、胃が痛く食欲がないと言って、息子の事を考えないようにしようとしたりしてると話していました。
まるで息子が邪魔にされてるような気がしてしまいました。
悪気はないのですが、そんな事言われるともう病院に来なくてもいいし、考えてもらわなくても大丈夫です。
息子のせいにしないでほしい。
自分のメンタルの弱さでしょう?
と、自分の母の事を悪く思ってしまいます。
もうほっといてもらう方がこちらとしても気が楽です。
それで母は健康、私は自分の事を悪く思わなくても済みます。
私は大丈夫です。
何故なら大丈夫でなければいけないからです。
そういうもんです、人って。
母親って。
木の上に立って見ると書いて、親って字です。
私も息子の事をみることしか出来ません。
私の母もそうです。
私をただ見てるだけでいいんです。
何の役にも立たず、変わってやることも出来ず、立ち向かって行く姿をただ見てる。
気の利いた励ましすら出来ず、うっとうしく感じるみたいです。
そうなんです、息子はただ痛みに耐えて頑張っているので、そばで私はただ、見てるだけです。
口も手も出せず、ただオロオロと。
今日は集中治療室なので、見ることすら出来ません。
仕方なくそれも受け入れ、自分の無能ささながら、親ってそういう生き物なんだと、実感してます。
どこか、違う病院、大学病院とかに行った方が良いのかな。
先生に今さらだけど、聞いてみようかな。
気を悪くされないかな?
良い先生だし、せっかくここまで手を尽くしてくれてるのだから、このままこの病院でお世話になるのがいいのでしょうか。
もう、未熟な社会経験少ない息子と私だけで判断していくの疲れました。
ではまた明日に考えるとします。